
王様はコンテンツ
「人にものを伝えること」を支援しています
Webページのほとんどはコンテンツテキストで出来ている
1998年、私が19歳の時、初めて自分のWebサイトを作りました。
覚えたてのHTMLタグを直接テキストファイルか何かに書き込んで、最後に拡張子をHTMLと直して制作していたはずです。
そうですね、多分こんな感じのサイトだったと思います。何故かわからないけど中央ぞえ、覚えたての不思議な動きをするテキスト、ビカビカに輝きまくる妙なアイコン。そしてぜかトップページの入り口の扉の絵だけでクリックしないと入れない。そんなのが流行っていた時代とも言えます。
中に入ると、あるのは結局テキストと、さらにテキストだらけの掲示板。通信速度がとてつもなく遅い時代だったため、画像も2枚貼り付けたらもう重すぎて表示に10秒がかかるような、そんなページでした。
このページには、デザインと呼べる要素はありません。
しかし、このページを見た人に何らかのメッセージを届けることは出来ます。こうしたメッセージは、現代ではテキスト、もしくは動画で届けられますが、今でもページの8割はテキストが占めています。
結局あの頃も、インターネットはテキストで動いていましたし、今も同じです。
SNSのほとんどはテキストですし、Webサイトが情報を発信する手段は、今は動画のメッセージか、テキストくらいです。
面白い画像がすぐバズるというのも大きな勘違いで、その画像に面白いと思った人がいても、それが面白いとコメントを付けて発信した人がいるから、ようやくあなたの手元にその面白さが届くのであって、テキストを付けずに広まるものなど殆ど無いのです。
さて、どうしてここまでテキストを読んでしまったのでしょうか?
私は今、ここ北海道で、フリーランスとして仕事をしています。このテキストは、私が2015年の3月20日12時5分に、コーヒーを飲みながら、昨日メモリを増設したばかりのMacBook Proでテキストをのんびりと打ち込んでいます。
外を見るとまだ雪がありますが、少しずつ溶けていっています。そろそろ旭山動物園に人がやってくるのかななどと考えたりするようなところに住んでいますが、あなたはきっと東京で既に暑いと言っているかも知れませんし、福岡のスターバックスかもしれませんし、バンクーバーかも知れません。
もちろん今見ているあなたは、職場からかも知れませんし、深夜自宅からかもしれませんし、たまたま私のセミナー中にこのページを発見して見ているのかもしれません。
しかし、もしも万が一あなたが、ここまで読んでしまったとしたら、やっぱりテキストのおかげであり、どれほど優れたデザインのWebサイトをつくろうとも、どれほどダイナミックで動きのあるサイトをつくろうとも、メッセージがなければすぐに飽きられ、結局なにも伝わらないまま終わってしまいます。
私が仕事として行っていることは、メッセージを届けたい人に、届けたいメッセージを作り、それを届けるお仕事をしています。
セミナーの講師として呼ばれてお話をする機会も多くなりましたが、それはブログと全く変わりませんし、Webサイト運営の支援も同じです。
もちろんソーシャルメディアの運用のお手伝いも致しますが、結局はメッセージを届ける手段の話であって、大事なのは「届けたいものをわかりやすく届ける事」ではないかと考えています。
ここまでみたあなたなら、きっと途中に画像があったほうが見やすいと感じたでしょうし、途中に見出しがあったほうがもっと見やすいと思ったでしょう。
でも見てしまったとしたら、やっぱりデザインや見やすさを全て取っ払っても、インターネットのテキストコンテンツは届くと言うことです。